こんにちは!
研究者としてフィンランドに移住したダンナです!
僕は日本国内で博士号を取得し、現在はフィンランドの研究機関で研究員として働いています。
フィンランドは1年のうち半分が冬です。この記事では、フィンランドの冬を過ごしてみた感想と学んだことを時系列に話します。本記事は全2回に分けたうちの前半です。後半はこちらからどうぞ!
10月 冬の訪れ
10月?はい、10月です。ほんとです。自宅前の初積雪はなんと10月25日。
何を隠そう、僕らの住んでいるヘルシンキは北緯60度です。札幌が北緯43度、オーロラが良く見える北極圏が北緯66度といえば伝わるでしょうか?
10月初めはギリシャの離島に出張があり、バカンス気分を満喫してました。その後のフィンランドでしたので、ヘルシンキ空港から外に出たら息が白くなるくらい寒くなっていて絶望したのが印象的です笑
とは言え、自分の出身地では紅葉と積雪がどちらも楽しめることなんて無いので、冬の始まりと初雪に浮かれていました。10月までは、はい。この後すぐにフィンランドの暗―――い11月を見せつけられるまでは。
11月 太陽は待ってはくれない。死の11月…
11月。古い言葉だと霜月ですよね。霜が降り始めるから霜月。フィンランドでの初めての11月はそんな甘くはありませんでした。
こちらに来る前、フィンランド在住経験のある知り合いから「冬は日が短くてこたえるよ~」と聞いていましたが、予想以上でした。この時期は1日に5-7分ずつ日が短くなっていきます。1週間前よりも明らかに朝が暗くなっているのでおかしいと思うわけです。さらに追い打ちをかけるように毎日がどんよりとしているのがまた。
そんなこんなで精神的にやられそうになりまして、最近やばいと職場の同僚に相談しました。帰ってきた返答がこちら。
Don’t waste sunny days in the lab. Let’s go outside in the daytime!
職場の同僚
晴れた日を研究室で無駄に過ごさないで。明るい時に外に出よう!
さすが働き方先進国、フィンランドです。僕はこの言葉に救われました。
自分の持てる力を30%しか出せない時でも、それはそれと割り切って30%をしっかり発揮しよう。
そう思える優しい言葉でした。
現在の職場はオープンな環境で、体調不良や個人の都合を考慮してもらえるので、その時々の100%を出せれば良いと素直に思えます。心から楽しいと思える状態でみんなと仕事ができるよう注力することの大切さを学べました。
12月 クリスマス休暇最高!!!
冬至が近づくといよいよ日が短くなり、なかなか出てこないくせにさっさと沈む太陽に喝を入れたくなります。日の出は9時頃、日の入りは15-16時頃です。体感だと、11時頃にようやく明るくなったと思ったらお昼過ぎには夕焼けモードになっている感じです。
清少納言は、冬はつとめてと言いましたが、冬のヘルシンキでの「つとめて」は何時頃なんでしょうか?たぶんお昼前とか?
11月と違うのは、しっかり積雪すること!光の乱反射のおかげでかなり明るく感じます。さらに街中がクリスマス一色になるので気分が上がります。昨年のクリスマスはフィンランド人の友人家族と過ごしたのち、年末は隣国のエストニアで過ごしました。この時の体験も別の記事でシェアできたらと思っています。
寒くて暗かったですが、11月とは打って変わって雪と休暇モードで最高に楽しい12月でした。人間にとって光がいかに大切か学びました。
冬はまだまだ続く
フィンランドの冬は長くまるで暗いトンネルのようですが、みんな心から楽しく過ごす方法を持ち続け、自分なりの生活をしている様子が印象的でした。
後半の記事では1月以降の様子を書きますのでぜひこちらもご覧ください!!
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