【長ーい冬を体感】フィンランドの冬ってどんな感じ?②

フィンランドの自然

こんにちは!

研究者としてフィンランドに移住したダンナです!
僕は日本国内で博士号を取得し、現在はフィンランドの研究機関で研究員として働いています。
この記事では、フィンランドの冬を過ごしてみた感想と学んだことを時系列に話します。
前半①の記事はこちらからどうぞ!

1月 休暇ボケと白銀の世界

フィンランドのクリスマスは日本でいうお正月のようなもの。家族とゆっくり過ごします。一方、新年は友人や恋人と盛大に祝う人が多いようです。クリスマス終了と共にスーパーでは年越し用の花火コーナーが設置されます。

近所のスーパーに突如現れた年越し花火の特設コーナー。数日で売り切れてました。

年越しと共に街の至る所で花火が打ちあがります。各グループがめいめい好きな場所で始めるからとにかく音がすごい!氷点下10度以下まで冷え込んでるのですが、お構いなし。とにかく打ち上げまくります。

三が日というものはなく、年始から普通の生活です。僕は休みボケで1週間くらいはのろのろ運転でしたが…

2023-2024のシーズンはヨーロッパ全土で記録的な降雪を記録しました。

自宅の周りも膝上まで積もり、一面が白銀の世界でした。12-1月はよく氷点下20℃付近まで冷え込みました。おかげでさらっさらの雪やダイヤモンドダストを楽しめました。氷点下20度で体験したことはまた後ほどまとめます!

フィンランドらしい雪に覆われた森。とてもよい。

2月 路面凍結という地獄

2月は引き続き寒いですが、少しずつ春の兆しを感じられるようになります。気温の上昇により雪が解け始めます。しかし朝晩は氷点下に冷え込む結果、至る所で路面凍結が発生します。僕みたいな雪国未経験の人間はスパイク付きのブーツでないと即骨折です。横断歩道や坂道はまさに「そろりそろり」です笑


実際、この時期から街の至る所で松葉杖姿の若い方をよく見かけました。僕ら二人は自戒の念も込めて、骨折ボーイ・ガールにならないように気を付けようねと言い合っています笑

街灯が路面に反射していて素晴らしい。無料のスケートリンクです。

フィンランド人にとっても路面凍結は毎シーズンの恐怖体験のようで、至る所でスリップ注意の張り紙を見かけました。また、現地ニュースでもたびたび転倒への注意喚起がされていました。
https://yle.fi/a/74-20066218

3月 太陽との再会、冬から得た学び

積雪シーズンと路面凍結地獄が過ぎ去り、ついに、ついに全人類待望の春の気配が!冬至までとは逆に、1日5-7分ずつ日照時間が長くなっていきます。濃霧や雨の日も多いものの日照時間そのものが長いので、とにかく明るくなったと感じます。太陽に向かってGood job, welcome back to the sky! と言ってあげたくなります。気温もプラス5度くらいまで上昇するので、あったかーーーいってなります。

明るい!明るい!太陽最高!!!

初めてフィンランドの冬を経験して学んだのは、太陽のありがたみです。心身ともに健康でいるうえで日照がいかに重要か、精神を病みかけながらも痛感しました。

それと共に、どうしようもなくエネルギーが出ない時にどうやって自分と向き合うべきかを学びました。期待通りの力が出なくても、今の状態でやれることをやればいい、休みながらでも続ければいい。心から生活を楽しめる状態で少しずつ進んでいくこと、それをみんなで理解し受け入れ合う。このようなスローだけど力強く持続可能な暮らし方がもっと日本で広まればいいなと思います

まだまだ冬は続く…

とはいえ、フィンランドの冬はまだまだ続きます。

寒の戻りはフィンランド人にとっても悩ましいようで、takatalvi (タカタルヴィ、直訳: 裏側の冬) と呼ばれています。Takatalviのなかに沢山の「春」を見つけられるよう、毎日楽しく過ごそうと思います。

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