3月の頭にHUS(ヘルシンキ大学病院)から手紙が届きました。
子宮頸がんの検査を無料で実施します。
フィンランドの人口統計システムに登録されている女性のうち、25歳以上の年齢の女性を対象としています。
3月○○日に○○Terveysasema (健康センター)に来てください。
と書かれていました。
日本で行くとしてもちょっと勇気がいる婦人科の検診。
でも体を守るために大事な検診なので行ってきました。
今回はその記録です。
① KELAカード
フィンランドでは社会保険機構KELAが運営する国民皆保険制度が整備されており、外国人でも申請し承認されるとこのカードが家に郵送で届きます。
(承認されるには一年以上滞在予定があることを示す書類を提示するなどの条件があるので注意)
② 同封の問診票
フィンランド語の専門用語はわからないのでGOOGLE翻訳さんの力を借りながら事前に記入。
(大学時代にはグーグル翻訳なかったから書類を解読するのが大変だった)
TERVEYSASEMA(健康センター)に行こう
初めて行く場所だったのでHSLアプリ(ヘルシンキ交通局の便利アプリ)で交通手段を調べ、早めにつくように出発。
https://www.hsl.fi ←これはアプリではありませんが、ヘルシンキを旅行するには必須なので参考までに。
指定された場所まで迷うことなく行くことができ、予定通り20分早めにつきました。
(方向感覚音痴+フィンランドではバスが遅延するだけでなく予定時刻より早く出発することもあるため早めに出るようにしています)
受付
入口から入ると2つの機械がお出迎え。
フィンランドでは基本的にこのような場所に受付の人はいません。
事前予約がある人用とない人用にそれぞれ1台ずつ機械が設置されています。
事前予約の方の機械をぽちっと。
KELAカードのコードをスキャンすると、予約者の名前と予約時間、呼び出し番号が表示されます
(10秒くらいで消えるから急いで覚える)
そして待合室で大泣きする赤ちゃんと、ぼーっとしているフィンランド人を見ていると私の番号と名前が呼び出されました。
いざ診察室へ
出てきたのは小柄なほがらかなおばちゃんスタッフ。個室まで案内してくれます。
「問診票とKELAカード見せてね」
「確認するから名前と生年月日言ってね」
「ここで着替えてね」という流れ。
個室で着替えた後に診察室へ。
そこにいるのは
① プライバシーを守るカーテンはなく、ただこっちを向いている診察台
② 小柄なほがらかなおばさんスタッフ
③ 下半身素っ裸+スリッパが準備されていないので履いてきたブーツをはいた私
+フィンランド語の哀愁ただようラジオ
(フィンランドでは公共施設・バスなどでも趣味でラジオを流している人がいる)
恐る恐る診察台に乗って
下を見ればおばさん。手には鋏のような器具。
上を向いてひたすら深呼吸する私。
“Voi ei” (=まじか…)
突然始まるおばさんのフィンランド語会話レッスン
細胞診自体はすぐに終わりました。
その後診察台から降りたらほがらかおばさんから
「どこからきたの?」
「いつからフィンランドにいるの?」
「フィンランド語のレベルどれくらいなの?」とフィンランド語で質問攻めになりますが、
私下半身裸なんです。
質問に一通り(合っているかどうかわからない)フィンランド語で答えた後、ドアのほうにすりすりと移動し”kittos“(=ありがとう)”と言ってお着換え室の個室へ戻りました。
帰り際、個室のドアが壊れているのかどうしても開かずガチャガチャしていたら、反対側から朗らかおばさんスタッフが笑いながらドアを開けてくれました。
フィンランドだなあ…
初めての検診無事終了!
いいおばちゃんスタッフで優しかったし、痛みもそれほどありませんでした。
予約があったので受付からスムーズに進み、建物についてから10分以内に終わりました。
一つ思ったことは、働いているひとに余裕があること。
20分前についたのにすぐ呼んでもらえ、細胞診が終わった後にひとしゃべりできる時間と心の余裕。
予約なしの場合は相当待たされると思いますが、働く人の供給量に合わせて需要がコントロールされている感覚です。
働く側としてはフィンランドいいんだよな。
(お客側だと基本的に相当待たされるんだけどな…)
結果は約4週間後にお手紙で届くそう。
何も問題がないことを祈ります。
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