フィンランドに移住してからもう少しで一年になります。家の前の木々の葉の色が変わってきて、季節は夏から秋へと変わろうとしています…が、まだ夏が終わってほしくないので気づかないふりをして過ごしている毎日です。
このブログに来てくださってる方は、こんな小さなブログに足を運んでくださるくらいですから、フィンランド大ファンの方々だと思います。(日本やフィンランドだけではなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各国からも来ていただいているみたいです。本当にありがとうございます!)
そんなフィンランドラブな皆さんの中には、「フィンランドは医療費が無料」と聞いたことがある方もいると思います。今回はフィンランドに来た時にもしものことがあったときのための、医療の基本的なお話を。
参考:外務省 海外安全ホームページ
ヨメがフィンランドので子宮頸がん検診に行った時のお話はこちら。
フィンランドで体調が悪くなったら
フィンランドの医療システムは公的医療機関と私的医療機関があります。
公的医療機関で一時診察を受ける場合は、基本的に診察料が無料です!
しかし利用するためにはKELA(国民保険制度)に登録している必要があります。
ヨメの場合、夫の仕事の関係で長期的にフィンランドに滞在する予定なので、移住した後にKELA(国民保険制度)へ申し込むことができました。KELAからKELAカード(kela-kortti)が送付され、このカードを医療機関で提示することで個人情報や症状等が医療機関で共有され、医療サービスを受けることができます。
旅行者や短期滞在者は、原則として私的医療機関を利用することになり、全額私費診療となります。フィンランドにおける医療費は高額ですので、特にヘルシンキ以外の地域でアクティビティなどをする場合は、海外旅行保険に入っておいた方が良いと思います。
【ヘルシンキではなく、フィンランドの小さな町での話】
急に体調が悪くなり救急車を呼んだところ、救急患者を受け入れられる病院がなく、
数時間かけて数百キロメートル先の病院に運ばれたそう。
脳梗塞や心筋梗塞など可能な限り早い処置が必要な場合、
こんなことが起こったら大変だよな…
某フィンランド人
ちょっと脅してしまいましたが、これがフィンランドの現実のようです。
日本では町のあちこちに○○病院や大学病院があって、大きな病院にもすぐにいけるような環境です。これだけ少子高齢化が進んでいるのに、簡単に受診できて医療の質もいい。しかも医療費は数割負担。これは本当にすごいことで、日本の医療制度は世界に誇れることだと思います。
また、あるフィンランド人に彼女の会社の検診について聞きました。仕事を始めた一年目は健康診断が受けれるようですが、その後日本のように一年に一回、血液検査を受けるなどの健康診断はないと言っていました。
日本に比べて検診を受ける機会が少ないので、簡単に言えばフィンランドは「症状がでるまで自分の体の状態がどうなっているかわからない」ということになります。恐怖。
緊急の場合は112へ電話
緊急の場合は旅行者でも救急車を呼ぶことができます。フィンランドの緊急連絡センターは112です。救急車は有料で、応急措置の内容にもよりますが、100~150ユーロが必要となるそうです。また、警察・救急・消防は共通して112なので、フィンランドに来る際はスマホに登録しておくと良いと思います。英語も通じます。
ちなみに緊急通報用のアプリもあり、旅行をしていて自分がどこにいるかわからないときでも、GPSで現在地を伝えられます。ヨーロッパ全域で使えるようです。詳しくはこちら(英語あり)
Emergency response centre agency Finland
日本の医療システムに感謝
様々な検診が受けれて、体調が悪かったら病院へすぐに行けて、数割の負担で済んで、質も良い、日本の医療。日本が長寿国である理由の一つは、医療システムが整っていることだと思います。
フィンランドに限らず、海外に旅行する前に病院に行くことをおすすめします。(特に歯医者)
健康な体でいることが一番大事。フィンランドにきてしみじみ思います。
日本では酷暑が続いていると思うので、どうぞご自愛ください。
それではMoi moi!
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