ヘルシンキの交通機関の記事はこのブログの中で人気のジャンルです。
それら記事を書くきっかけになったのは、私自身の失敗談があったからです。
ヘルシンキの乗り物に乗っていると、日本では起こりえないことがいろいろ起こります。
私が実際に体験したヘルシンキの乗り物あるあるを通して、キラキラしていない現実的なフィンランドの一部もここで公開しちゃいます。

今まで遭遇した経験のまとめですので、毎回起こっているということではありません。笑い半分で見てください~!
バス編
・バンパーがない
どこに落としてきたのでしょうか。ナンバープレートはついていますが、中の配管が丸見えのまま走ってきます。
・バスの正面の電光掲示板が故障中
行先とバスの番号が表示されるはずの電光掲示板が壊れており、なにも表示されていないときがあります。その時はバスの番号のみが印刷された紙が窓にぺたっと張られていて、何も問題ないでしょ?という顔をして走ってきます。
・実際は通常に運転しているのに、電光掲示板に”En linjalla”=回送中と表示されている
回送中と書かれて走ってきたバス。中に人が乗っているか瞬時に確認して手をあげ、何とか乗り込むことができました。私以外の人も混乱していました。
・カードリーダーが壊れている
ヨメは定期を持っているので、このカードリーダーにカードをかざす必要があるのですが、よくOUT OF ORDER(故障中)になっています。その時はカードを読み取るすべがないので、運転手はいつも乗っていいよと(適当に)合図してくれます。

・バスのドア上部が壊れている
バスのドア上部のカバーが外されて、配管がむき出しになっています。見た目よりも実用的かどうかが大事なフィンランド。
・バスの中の電光掲示板が表示されていない
なにも表示されず、真っ黒なまま。またはHSLのマークだけが表示されています。私たちはどこへ向かうのか。知っているのは運転手だけ。
・電光掲示板の表示と実際に今いるバス停がズレている
これが1番やっかい。電光掲示板に表示されているバス停と実際に停車しているバス停がずれていて、バスを降りたら1つ先のバス停だった、または1つ前のバス停だったということが何回かあります。
・冬は暗すぎて景色がわからない
目的地が大きい建物だからバスの車窓からみていれば分かるだろう!とポジティブな方。
残念ながら冬の朝と夜は真っ暗です。心の目でも見えません。
・バスが出発予定時間よりも先に出発することがある
待ってくれ~
・バスが道路でスリップしている
人間が道路の上で滑るなら、バスがスリップするのもよくあること。

・2人掛けの椅子の片方だけが埋まっていく
既に座っている人がいるとそのシートには座らず、空いているシートを探して座ります。
混んできた場合にのみ、2人掛けの椅子が埋まっていきます。
・バスによってはスマホの充電ができる
ライトレールにもコンセントがあります。時に壊れていることもありますがあると助かります。
コードの部分だけ持参しましょう。
・バスの中で編み物
動いていてもどこでもお構いなし。毛糸をあみあみしているお客さんがいます。
・自分の時間を楽しむ
日本のバスより携帯を見ている人が少なく、ヘッドフォンをつけて窓の外の景色をみてぼーっとしている人が多いように感じます。自分の時間と空間は、フィンランド人にとって大事なことの一つです。
バスドライバー編
・運転手がバスの放送委員
バスの中では運転手が好きな音楽をかけていることがあります。フィンランド語の歌はもちろん、メタルが流れているときもあります。
またバスドライバーは様々なバックグラウンドを持つ人が仕事をしているので、東南アジアや中東系の癖つよ音楽が流れていることもあります。
・運転手が電話しながら運転
日本ではイヤホンしながら電車を運転して問題になったことがありますが、こちらではそんなことはありません。出発時間になっても外で電話して、なかなか出発してくれない運転手もいます。
おじさん出発まだかな~とダンナと笑いあったのもネタになります。
・運転手がいけいけタトゥーのおばさん
強そうな女性No.1。
・運転手がいけいけドクロリュックのおばさん
安全運転であれば何でもよいのです。
・自分がどこのバス停に行くかあまり把握していない
これは約10年前の話なので現在はないと思いますが、「この場所に行く?」と聞いたら運転手が全てのバス停を画面上で確認する作業が始まりました。近くまでいくよと言われたので近くになったら教えてと伝えましたが忘れられ、適当な駅で降ろされました。
こちらに移住してからは一度もないですし、さすがに現在はないはずなので安心してください。
トラム編

・意外と雪に弱い
フィンランドは雪が降ります。そのため特に冬は電気系統の故障が起きやすいです。
しかしバスがたくさん走っているので、迂回するのは日本よりも簡単です。
・スマホのスピーカーから音楽を垂れ流しにする乗客
基本的にヘルシンキの乗り物の中は静かですが、時にイヤホンを着けずに大音量で動画を見たり電話したりしている人がいます。フィンランドではマナー違反です。
・街中を走るトラムの車窓から動画とりがち
私はトラムの車窓から見える景色が好きで、毎回のように動画や写真を撮ってしまいます。
ヘルシンキ市内を通るトラムはぜひ乗ってみてください!
・ライトレールからバンビが見えることも(特に春)
ライトレールの場合、季節によっては自然公園の近くを通るときに草を食んでいるバンビを見ることができます。もちろん運次第ですが、見れたときはその日がいい一日になりそう…!
・トラムの停車駅は氷でつるつる(冬)
プラットホームに若干の傾斜があるので、みんな揃ってつるつるな路面をそろりそろり。
地下鉄編
・地下鉄のエスカレーターが速い
イギリスよりは遅いですが、日本の百貨店のおじいちゃんおばあちゃんに合わせたエスカレーターの速さに比べるとひょえ!っとなります。
・進行方向を向く席から埋まっていく
進行方向と逆向きの椅子に座ると、進行方向を向いているお客さんとやたらと目が合います。
(フィンランド人イケメン・美女を探したい人チャンスです)
・何度見ても電車の朱色がいい。センスある。

通勤列車(commuter train)編

・HSLのシングルチケット、デイチケットで乗れる
座席のシートがしっかりしていて、窓も大きいので、バスやトラムと同じ値段で乗れることに最初は驚きました。運行間隔も狭いので便利です。
・冬はプラットフォームで待つのがつらい
駅が外にあり、風邪を遮るものがほとんどないので何といっても寒い。そのためプラットホームに出る前のドアのところで列車が来るのを待っている人もいます。
・アナウンスなしに急にプラットホームに入ってくる列車
「まもなく1番線に急行渋谷行きが到着します。」のようなアナウンスがなく、さーっと列車が入ってきます。因みに出発する際もアナウンスがありません。
・無言の時間調整タイム
時間調整のため止まっている時がありますが、こちらもアナウンスはありません。
もし乗りたい列車がプラットフォームにいるけれどもドアがすべて閉まっているとしたら、ドアのボタンを押してみましょう。乗れるかもしれません!
・列車や駅の構内でチケット確認係やセキュリティの人たちが談笑している
日本人感覚からするとあの人たち仕事してるのかなあ?という場面に遭遇することがあります。
休憩中なのか仕事の合間なのかわかりませんが、ゆったり仕事している印象です。


フェリー編
・HSLのシングルチケットやデイチケットでフェリーに乗れることにびっくりする
ぜひヘルシンキにきたらスオメンリンナ島に行ってみてください。
夏がベストシーズンですが、旅行客が多くお昼からとても混むので午前中に行くのがおすすめです。
波が小さいのでフェリーも酔いにくいです。
飛行機編
・ストライキ
日本では起きることは少ないストライキ。これはお客としてはどうしようもないのですが…
2024年年末のフィンエアーのストライキには1本やられました。
・ヘルシンキ空港小さい
首都の空港だよね?と一瞬疑いたくなりますが、綺麗で移動しやすいからよし!日本語表記も多いですので安心してフィンランドに来てくださいね。

・飛行機の中でも毛糸あみあみ
フィンランド人の方でしたが、飛行機の中でも何か編んでました。編み物愛がすごい!
乗り物すべて
・信頼からなるチケット制度
乗客がチケットを事前に買って乗車していることがルールですが、正直無賃乗車もできてしまうシステムになっています。乗客に対しての信頼度がとても高いです。
○月〇日にチケット検査を強化しますということも事前に報告しちゃいます。

・ネットがないと、移動が結構大変
大きな駅を除いて券売機がなく、運転手からもチケットが買えません。基本的にHSLアプリを前提にして交通システムが成り立っています。
そのためネットがないと券売機の位置もわからず、チケットも変えず、停留所もわからず…ということが起こりがち。逆にネットがあれば、日本よりもスムーズに移動できます。
・乗り物に乗ってくる動物たちがかわいい
犬や猫も一緒に乗ることができるので、動物好きにとって癒し空間になります。

書いてみたらほとんどバスに関することだった
以前の記事にも書きましたが、バスの移動が一番難しいと考えている理由がそのまま記事の量に反映されてしまいました(笑)
しかしバスに乗ると行動範囲が一気に広がるので、ぜひ乗ってほしい乗り物の1つです。
以下の記事でバスの乗り方について詳しく説明しているのでよかったらどうぞ。
観光で見つけたびっくり体験や、在住者の方で他にあるあるがありましたら、ぜひコメントでシェアしてください~!また”Buy Me a coffee”から応援していただけるととっても嬉しいです。
ではMoi moi!

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