フィンランドといえば、きれいな街並みと安全な暮らしで知られる国です。
でも、そんなフィンランドでも時には「えっ!?」と二度見してしまうようなニュースが話題になることがあります。
今回ご紹介するのは、首都ヘルシンキで起きた、ちょっと珍しいバスのエピソードです。
バスを運転したくなっちゃった人、現る
出来事があったのは2025年7月13日。
ヘルシンキ郊外の Mellunmäki(メルンマキ)というエリアです。
休憩中のバスの運転席に、なんと一般人の男性が座り込み、そのままバスを運転し始めてしまいました。
このとき、バスには1人の乗客が乗っていたのですが、男性は何事もなかったかのように市街地へと運行を続けたのだとか。
さらには、途中の停留所でもう1人の乗客を乗せたというから驚きです。
ちなみにヘルシンキのバスは、停留所で待つ人が運転手に向かって手を挙げることでバスが停車するシステム。
つまり、この男性は停留所で手を挙げた人に気づき、きちんと停留所でバスを止めていた、ということになります。
無許可で運転しながらも、ルールだけは律義に守っていたようです。
数キロ走ったところで警察が駆けつけ、男性は御用となりました。
警察によれば、男性は「運転中はひとつのミスもなかった」と、なぜか誇らしげだったそうです。
この件について現地の主任警部ミッコ・ミンッキネン氏は
「このようなことは極めて珍しい」とコメントしています。
なぜ、男がバスに乗ろうとしたか詳細は不明ですが「思いつきだった」とのこと。

安全な国だからこそ笑い話に?
ちなみに、この出来事について警察からバス運行会社(HSL)へのお咎めがあったとは言及されておらず、HSL側からも特にコメントは出されていません。
日本なら「管理体制はどうなっているんだ!」とニュースで責任論が飛び交いそうですが、ここはフィンランド。
“まあ誰もケガしてないしね”といった穏やかな空気感で終わるあたりに、北欧のゆるさが垣間見えます。
私たちが抱きがちな 「キラキラでクリーンな北欧」 のイメージとは少し違う、素顔のフィンランド。
そんな一面を知ると、この国がさらに面白く見えてくるかもしれません。
旅行先でこんなニュースに遭遇したら、思わず友達に話したくなるかもしれませんね。
<引用元>
Yle news
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