ムーミン好きの皆様こんにちは。ヨメです。
2025年はムーミンが誕生して80周年ということで、ムーミンファンにとって記念すべき年になっています。
そこでムーミンたちをお祝いすべく、タンペレにあるムーミン美術館に行ってきました!
今回はその旅の様子をシェアしたいと思います。(旅行したのは2024年12月です)
VRでヘルシンキからタンペレへ!
ムーミン美術館はフィンランドの首都であるヘルシンキではなく、Tampere(タンペレ)にあります。
ヘルシンキからVRという長距離列車に乗って約2時間でタンペレに着きます。

今回はVRのアプリからチケットを事前購入しました。VRのサイトはフィンランド語、スウェーデン語、英語で購入できます。
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ヘルシンキは小さい首都。電車に乗るとすぐにヘルシンキを出てしまい、ひたすら雪景色が続きます。
この何もなく、平原にただぽつりと木が立っている景色が好きです。

持参していたライ麦サンドイッチを食べて、うつつとしていたらあっという間にTampereに着きました。
Tampereに到着!
Tampere駅はヘルシンキ駅よりもさらにコンパクトです。
天井から釣り下がっているライトが可愛かったので思わず写真を撮りました。

フィンランドの駅を明るくしているライトたちは、どこか上品。
すこしオレンジがかっていて、心も明るくしてくれます。
Muumimuseoへ
駅を出て(冬なので凍って滑る坂をそろりそろりと上って)約10分。
ムーミン美術館の隣にある Sorsapuisto公園が見えてきます。
なんとそこにはムーミンとムーミンママの雪だるまが!職員の方が作ったのでしょうか?
”まるまるさ”がよく再現されていてクオリティが高いです。
ムーミンママはちゃんとハンドバックを持っています。

その奥にはガイドブックにもよく乗っている、ムーミンのブロンズ像がありました。
ムーミンの耳をそっとなでると幸運が訪れると言われているそうですが…

めっちゃ小さい。
そこでムーミンってどれくらいのサイズだったっけ?っと思ったので調べてみました。
これまで、ひとつの答えとされてきたのは「電話帳ぐらい」というもの。これは雑誌『MOE』(白泉社)1990年5月号のインタビューで、児童文学家の角野栄子さんからの、「ムーミンはどれ位の大きさでしょうか」という質問に対するトーベ・ヤンソンの答えに由来します。つまり、原作者の口から出た返答なのです。ただ、伝え聞くところによれば、トーベはその質問に少し戸惑った様子で、手で大きさを示しながら、「そうですね…。まあ大体、電話帳の大きさぐらいかしら」と答えたんだそうです。その場に居合わせた取材陣は「意外に小さいのね」と言い合ったんだとか。
なあるほど。所説あるらしいですが、私たちが思うよりムーミンたちは小さいのかもしれませんね。
公園の隣にあるのがTampere-talo(タンペレホール)。
ムーミン美術館はこの建物の中にあります。
建物の中に入ると左手にチケット売り場があります。
お姉さんに話しかけて人数分のチケットを買います。

素朴なムーミンのイラストがなんとも可愛いチケットをゲット。
「ムーミン美術館」と日本語でも書いてありますね。

あれ、ムーミン美術館なのにMuumiになってるよ?と思った方、するどいですね。
僕はフィンランド語では”Muumi”です。語尾に”n”がありません。
だからムーミン美術館はMuumimuseo (ムーミムセオ)になるんです。
僕たちの世界へようこそ!
今回はMuseokorttiで入場したので、入場料は無料でした。
チケット売り場からみて右手奥にロッカーがあるので、そこにコートや荷物を入れます。そしてその隣にムーミン美術館への入り口があります。

入り口でチケットのバーコードを機械にかざすと大きな扉が開き、いざムーミンの世界へ!
常設展「ムーミン本の物語」
ドアが開くとそこはムーミンの世界。中は照明を落としてあり雰囲気が一気に変わります。

入口に日本人スタッフの方がいらしたので、少しお話を伺いました。

ムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソンさんが描いたムーミンの挿絵原画コレクションや、ムーミン立体模型とその作品の概要が展示されています。2024年9月にムーミンの挿絵の原画コレクションを入れ替えたのでぜひご覧になってください。
入口から12冊のムーミン本の出版順に構成されているので、年代順にムーミンの物語を追っていっても良いですし、お好きなところから見てもいいですよ。
写真撮影は近くからは禁止ですが、遠くからならOKです。
とても朗らかな女性の方で、丁寧に説明してくださいました。
私たちはムーミン本の出版順に見ていくことにしました。順路には各ムーミン本の表紙絵の大きなオーナメントがあります。
一作目、小さなトロールと大きな洪水では、初期の小さなムーミンが描かれています。
現在のムーミンよりもほっそりしていて、今の雰囲気とは違いどこか少し寂しい印象があります。
しかしフィンランドという国を日々感じていると、この少し細長くて素朴なムーミンが最初の形であったことに、妙に納得できる気がするのは、私だけでしょうか。そして森のなかでひっそりと暮らしているムーミンたちを想像してしまうのです。
原画なのでほとんどが白黒の作品で、白い紙に黒いインクでムーミンたちが縁どられています。
そこから生み出されるムーミンの表情や動きがなんともかわいらしくて見入ってしまうと同時に、ペン一本で光と影を表している技術を垣間見ると、トーベヤンソンさんはイラストレーターではなく、画家であり、小説家であり、芸術家であることがよく分かります。

各ムーミン本の概要に合わせて、ムーミンたちの立体模型が飾られています。
立体模型はトーベさんの生涯のパートナーであるトゥーリッキ・ピエティラさんが作ったものだそうですが、これがまた可愛い。ムーミン谷の一幕が原画とはまた違った、手作り感のある人形たちで表現されていて、色んな角度から見たくなります。
立体模型の隣にあるパネルでは各作品のあらすじも見ることができます。
日本語でも見れますが、スウェーデン語はトーベヤンソンさん自身の声なのだそう!また今度行ったときに何を言っているか分からなくても聴いてみようと思います😊

そしてムーミン美術館の一番の見どころと言われているのは、5階建てで高さ約2.5mのムーミンやしき。
この模型は、トーベ・ヤンソンさん、トゥーリッキ・ピエティラさん、そして二人の長年の友人である医師のペンティ・エイストラさんの3人、全員の想像力の賜物として生まれたそう。原作に出てくるムーミン屋敷とは造りが違いますが、ムーミンの部屋はもちろん、サウナやジャムの貯蔵室?、屋根裏部屋まで再現されていました。
ムーミンたちの生活を覗いているようで、見ているだけで幸せな気持ちになりました。
企画展
トーベヤンソンさんはフィンランド人ですが、スウェーデン語話者です。

トーベヤンソンさんの生い立ちや、トゥーリッキ・ピエティラさんとの関係などが詳しく書いてありました。こちらには日本語訳がないのですが、Google翻訳など使用して読みました。ムーミンたちが生まれた背景を知ると、よりムーミンの物語を楽しめます。
そしてそして2025年6月7日から新しい企画展が始まりました!
ムーミン美術館の新企画展は「ムーミン80周年」を記念し、2025年6月7日にオープンします。この企画展には、立体作品「ムーミン屋敷」内のサロンを模したコーナーが設置され、やしきの雰囲気を体験することができます。またムーミンやしきやそこでの生活の様子を描いた挿絵原画も展示されます。トーベ・ヤンソン、トゥーリッキ・ピエティラ、そして二人の友人たちが、いかに遊び心をもって楽しみながら「ムーミン屋敷」を造り上げたのかを存分にご鑑賞ください。ムーミンやしきへようこそ!
2026年8月16日までこの企画展が開催されているようなので、ぜひぜひ!
子供も大人も楽しい
ムーミンは小さなフィンランド人から大きなフィンランド人まで人気です。
館内は床も転んでも痛くないような柔らかい素材になっていて、展示と展示の間にスペースがあり、小さい子連れの親子や車いすを使用する方でも楽しめる造りになっていると思いました。
エレベーターも完備しています。私が行った際もベビーカー連れの親御さんがたくさんいました。
小さい子供たちがムーミンの立体模型を見ながら、お母さん、お父さんとお話していてとても可愛かったです。
午後はワークショップも
私は午前中に行ったので参加できませんでしたが、美術館開館日の12-16時に(予約等による貸切時を除き)ワークショップも開かれています。ワークショップの内容は、図画、工作、ハンディクラフト、コミュニティワークなど、定期的に変わるようです。
所要時間は?
展示は1階と2階に分かれています。普段から美術館をざっくり見る方は1時間、私たちのようにじっくり見る方なら2時間以上かかると思います。
ところどころソファなども置いてあるので休憩しながら見ることもできますし、入場してから6時間は再入場可能とチケットにも書いてあります。

写真撮影は遠くからならOK
日本人スタッフの方に確認したところ、作品から遠く離れていれば写真を撮って良いとのことでした。
またこの記事を書くにあたって公式ホームページを確認したところ、このような記載がありました。
ムーミン美術館内での写真撮影が、フラッシュやカメラスタンドを使用しての撮影、および展示作品の撮影を除き、可能になりました。ここでいう展示作品とは、館内に展示されている挿絵と立体作品を指し、これらを個別に撮影することはできません。また、ビデオ撮影もご遠慮いただいています。この制限は著作権保護、およびセキュリティ上の理由で設定されている旨ご了承ください。館内では美術館スタッフの指示に従ってください。
そのほか、写真を自由にとれるスポットはムーミン美術館内外に1つずつありましたよ~


もちろんお土産屋さんも
受付の隣のところにお土産屋さんがあります。ショップ自体は小さいですが、ムーミン美術館限定のグッズも販売されています!
商品の裏にMuumimuseoと書いてあるものが限定品です。
例えば、原画を基にしたノートや絵葉書、チョコレートボックス、ムーミン美術館の図録などが売られていました。


持ち帰りやすい小さめのグッズが多く販売されているので、私もここでノートや絵葉書を買いました。お土産の時間もぜひ計画に入れておいてくださいね!
ムーミン美術館基本情報
入館無料デーもあります!
2025年: 1月17日、2月14日、3月14日、4月11日、6月27日、7月18日、8月15日、9月19日、10月10日、11月14日、12日12日
日本でも展覧会が開催されます
今はフィンランドに行けないけれど、日本でもムーミンに会いたい!という方はこちら
トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~
日時: 2025年7月16日~9月17日
場所: 森アーツギャラリーセンター
開催概要HPはこちら
まとめ
ムーミン好きなら行って満足すること間違いなしのムーミン美館館。
ムーミンたちと過ごす時間は、いつも静かであたたかくて、少しだけ人生を優しくしてくれます。
もしまだ原作を読んだことがない方は、ぜひ一冊、本を手に取ってみてください。
ムーミン美術館を歩いたあとで、あの場面を本の中に見つけると、また違った感動があります。旅の前にも、後にも。ムーミンの世界を、ぜひ本でも味わってみてください。
フィンランドへ行く予定がない方でも、ムーミンの物語を読むことで、やさしい旅が始まります。本の中に広がるムーミンの世界を、ぜひ感じてみてくださいね。
そしていつか、ムーミン美術館へ彼らに会いに行ってみてください。
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