Moi, ヨメです!
最近ヘルシンキの街中を歩いていると日本からの観光客の方をよく見かけます。

Tervetuloa Suomeen! フィンランドへようこそ!
旅行の際にトラムや電車などの交通機関を使用する方は多いのではないでしょうか?しかし日本と比べだいぶシステムが異なります。
それは、できるだけ人員を最小限にして、かつ利便性を高めようとしているから。
フィンランドに到着したのはいいものの、日本と違って
「あれ、これどうするんだろ」「こんなこともおきるのか」と思ったのは私だけではないはず。
でも聞きたいことがあっても近くに誰もいない…という事態になりやすいのもフィンランド。
フィンランド旅行を楽しむために、ぜひ知っておいてほしいヘルシンキの公共交通機関の使い方についてシェアします。
※2025年1月1日:チケットの値段改定に合わせ修正しました。
※2025年3月21日:HSLのチケットをタッチ決済(コンタクトレス決済)で購入できるようになりました! 詳しくは下のリンクから。
ヘルシンキ市内の公共交通機関はヘルシンキ地域交通”HSL”が運行
ヘルシンキ内は「ヘルシンキ地域交通」=HSLが運営しています。
ヘルシンキのバス、トラム、ライトレール、地下鉄、通勤列車、フェリー(スオメリンナ往復等)を運行しているのはこの会社です。
ヘルシンキからマリメッコ本社に行く際は主に地下鉄、ヘルシンキ市内を回る際はトラムやバスを使用するので、ヘルシンキではこのマークをどこかで見るはずです。

HSLの範囲はどこまで?
HSL交通局の運行エリアは4つに分かれています。ヘルシンキの中心地から同心円状にA,B,C,Dというように広がっています。

例として
Aゾーン:ヘルシンキ中央駅(Helsingin Päärautatieasema), ヘルシンキ大聖堂、イッタラ&アラビアデザインセンター
Bゾーン:マリメッコ本社
Cゾーン:バンター空港 等があります。
※タンペレやトゥルクはヘルシンキにありません。つまりHSL範囲外になります。そちらへ列車で行く場合はVRでチケットを買います。ナーンタリ(ムーミンワールド)、ロバニエミ(サンタクロース村)へ列車で行く場合もVRです。HSLとは異なります。
出発地と到着地がどのゾーンに入っているか確認
HSLアプリ、またはここから、出発地→到着地まで調べると、どのチケットが必要かわかります。
出発地から到着地に行くまでに通るゾーンを確認し、そのゾーンのチケットを買います。

例えば、
ヘルシンキ中央駅(Aゾーン)からマリメッコ本社(Bゾーン)→ABチケット
ヘルシンキ中央駅(Aゾーン)からバンター空港(Cゾーン)→ABCチケット となります。
1つのゾーンの中で移動する際には、そのゾーンが含まれているチケットを買う必要があります。
Aゾーン内の移動→ABチケット
Bゾーン内の移動→ABチケットまたはBCチケットいずれか
Cゾーン内の移動→BCチケットまたはCDチケットいずれか となります。
※DゾーンのみDゾーン専用のチケットがあります。
有効時間内ならゾーン内の公共交通機関は乗り放題
有効時間内であれば、該当ゾーンのバス、トラム、ライトレール、地下鉄、通勤列車、フェリー(スオメンリンナ往復)をどれでも・何回でも乗り降りできます。
有効時間内にその乗り物に乗ってしまえば、乗車している間に有効時間が終了しても、その乗り物を降りるまで有効になります。
チケットの種類
有効時間であれば何回でも乗り降り可。ゾーンごとに有効時間が異なります。
AB・BC・D券は80分、ABC・CD券は90分、BCD券は100分、ABCD券は110分有効です。
例:シングルチケット(ABゾーン):80分 3.20€
券売機で購入した紙の1回券の有効時間はアプリなどから購入したものよりも10分延長されます。
1日のうちで何回も乗り物に乗る、またはヘルシンキを数日かけて旅行するならば、連続した日程で乗り放題になるデイチケットがおすすめ。1日券から買えます。
例:デイチケットABゾーン:1日券(24時間) 10€
チケットの値段【2025年】
シングルチケット(1回券)
AB/BC/CD/D | ABC/BCD | ABCD | |
大人(18歳以上) | 3.20€ | 4.40€ | 4.80€ |
子供(7~17歳) | 1.60€ | 2.20€ | 2.40€ |
デイチケット(1日券から13日券まで)
AB/BC/CD/D | ABC/BCD | ABCD | |
大人 (1日券) | 10.00€ | 12.00€ | 13.00€ |
大人(2日~13日券) 1日券+日数分 | +5.00€ | +6.00€ | +6.50€ |
7-17歳は大人料金の半額です。7歳以下はチケットはいりません。無料です!
また0歳から6歳までの子供を乗せたベビーカー(または車いす)1台につき大人1人の運賃が無料になります。詳しくはこちら。
【重要】チケットの購入方法
2025年の春より、チケットの購入方法が増えました!
①HSLアプリから購入
②券売機やスーパー等で購入
③クレジットカード等のタッチ決済(コンタクトレス決済)で購入(NEW!)
このページでは、HSLアプリでチケットを購入する方法について紹介します。
券売機やスーパーなどでチケットを購入したい場合/コンタクトレス決済で購入したい場合は下のリンクから紹介していますので、見てみてくださいね。
最も便利なチケット購入方法 HSLアプリをダウンロードしよう
HSLアプリ
https://www.hsl.fi/en/tickets-and-fares/hsl-app
上記でダウンロードできない場合はこちらからも試してみてください。
Apple Storeから
https://apps.apple.com/jp/app/hsl/id1340229182
Google Playから
https://play.google.com/store/apps/details?id=fi.hsl.app&hl=ja&gl=US
ダウンロードする際にデータ量がかかるので、日本にいる間にダウンロードをおすすめします。
またヨメはフィンランドに来た際に自分が持っていたクレジットカードがHSLアプリで使えず、ダンナのクレジットカードを使用して切符を購入していました。(なぜか楽天カードが使えませんでした)
可能ならば、事前に日本でクレジットカードを登録しておくといいかもしれません。
※HSLアプリではVISA、MasterCard、American Express が使用できます。JCBはフィンランド国内でほとんど使えないのでご注意ください。
※アカウント登録をする際、フィンランド国内のIPアドレスでないとエラーになってしまうという情報も見かけました。もし登録できない場合はフィンランド現地で再度トライしてみてください。
アプリでチケット購入
初めてアプリを開く際、データ保護や通知などに関するいくつかの質問に同意する必要があります。
遅くとも最初のチケットを購入する際には、アプリに名前や携帯電話、メールアドレスなどの連絡先を入力します。

ホーム画面から下の”TICKETS”を押します。

購入したいチケットの種類を選びます。

各タブを開き、ゾーン、大人/子供、有効時間をいつから始めるか、支払い方法を選びます。
選択後”Go To payment”へ進みます。※写真は2024年のものなので価格が違います

このようにバーコートとゾーンが示された画面が出てくれば購入成功です!
※写真は定期券(season ticket)の例ですが、
シングルチケットやデイチケットの表記が違うだけであとは同様です。
友人や家族の分のシングルチケットやデイチケットを代表者のスマホ(アプリ)で買いたい場合
その際は、人数分のチケットを代表者が購入すればOKです。
つまり1台のスマホでチケットを2回購入すれば、代表者1人と同伴者1人分のチケットとして活用できます。
注意点:
購入したチケットを他のスマホに送ることはできません。
グループだと分かるように、一緒に行動している必要があります。
支払いはクレジットカードがメイン
HSLアプリでも、券売機でも基本的にデビットカード、クレジットカード支払いが便利です。
(券売機で買う場合はチップ付属のカードで支払いができます)
券売機によってはコインや紙幣でも払えるようですが、数が限られます。
基本的にフィンランドはカード社会なのでクレジットカードを忘れずに。

フィンランドに1年住んで現金を使ったのは、友達と割り勘したときだけです。
現金は最低限あれば大丈夫です!
フィンランドの駅に改札はない
フィンランドの駅には改札がありません。
日本と大きく違うところなので戸惑うかもしれませんが、その分移動がスムーズにできるようになっています。
乗車方法:アプリで購入したチケットの場合
トラム、ライトレール、地下鉄、通勤列車、フェリーの場合:
購入したチケットを携帯し、乗り物に乗るだけです。
チケット確認係の人が来てチケットを持っているか尋ねてきたら、その際にチケットを見せればOKです。
こちらの記事で乗り物ごとにもう少し詳しく説明しています。
有効なチケットを持たずに乗っていた場合、罰金を取られることがあります。(100€)
※スマホの充電が切れてチケットを表示できないことにならないよう注意です!
バスの場合:
バスが走ってきたら手を挙げてください。バスが停車します。
青色バスの場合(通常路線バス):一番前の扉から乗り込み、運転手にチケット画面を見せます。
オレンジ色のバス(幹線バス):チケットを運転手に見せる必要はなく、どの扉から入ってもOKです。(チケット確認係の人が来てチケットを持っているか尋ねてきたら、その際にチケットを見せればOKです)
※バスはHSLの乗り物の中で一番癖ありです。詳しく説明しているのでよかったらどうぞ。
地下鉄のプラットホーム前や、バス、トラム、通勤列車には、以下のようなカードリーダーがあります。
これはHSLカードやアプリ以外で購入したチケットを処理するものなので、アプリでチケットを購入した場合は無視してよいです。

HSLアプリを使用するメリット・デメリット

ネット環境があるならば、HSLアプリを使って購入するのが最も安く、簡単です。
その他のチケット購入方法
HSLアプリを使わないでチケットを購入する方法は、いくつかあります。
券売機やスーパーで購入する方法はこちら。
タッチ決済(コンタクトレス決済)を使用して購入する方法はこちら。
旅行で来られる方はこちらの記事も役に立つかもしれません。ご参考までにどうぞ!

【最後まで読んでいただきありがとうございます】シェアやコメント(質問も歓迎!)は下のボタンからできます。また”Buy Me a coffee”から私たちを応援してくださると嬉しいです♪ではMoi moi!
コメント
大変役に立ってありがたいです。質問させてください。 キオスクで三日券を買ったら 乗るときタッチで有効化される。 アプリでは、購入時に 使い始め日時を入れられない?アプリで購入し、使う時有効化するのではなく、買ったら直ぐ 三日券スタートになるのでしょうか? スミマセン 教えてください。
コメントありがとうございます。キオスク(R-kioski)で3日券を購入した場合は、乗り物に乗るときにチケットをカードリーダーにタッチすることで有効化され、それ以降3日間(72時間)有効になります。
一方、HSLアプリでは購入時に使い始め日時(有効化する日時)を設定できますが、買うタイミングから24時間以内までしか選択することができません。
例:3月1日午前10時にチケット購入→3月2日午前8時から有効のチケット→アプリで購入可
3月1日午前10時にチケット購入→3月2日正午から有効のチケット→アプリで購入不可 となります。
もしチケット購入から24時間以降にチケットを有効化したい場合は、HSLサービスポイントあるいはスーパー等でチケットを事前購入できます。その場合は手数料がかかる可能性があります。
もし以上の説明で分かりにくかったら、加えて説明しますので遠慮なくおっしゃってください。