【2025年最新版】ヘルシンキの公共交通機関の乗り方①~トラムや電車などのチケットの買い方・乗り方~

観光情報

Moi, ヨメです!
最近ヘルシンキの街中を歩いていると日本からの観光客の方をよく見かけます。

ヨメ
ヨメ

Tervetuloa Suomeen! フィンランドへようこそ!

旅行の際にトラムや電車などの交通機関を使用する方は多いのではないでしょうか?しかし日本と比べだいぶシステムが異なります。

それは、できるだけ人員を最小限にして、かつ利便性を高めようとしているから。

フィンランドに到着したのはいいものの、日本と違って
「あれ、これどうするんだろ」「こんなこともおきるのか」と思ったのは私だけではないはず。
でも聞きたいことがあっても近くに誰もいない…という事態になりやすいのもフィンランド。

フィンランド旅行を楽しむために、ぜひ知っておいてほしいヘルシンキの公共交通機関の使い方をシリーズでお伝えします!

※2025年1月1日:チケットの値段改定に合わせ修正しました。

ヘルシンキ市内の公共交通機関はヘルシンキ地域交通”HSL”が運行

ヘルシンキ内は「ヘルシンキ地域交通」=HSLが運営しています。
ヘルシンキのバス、トラム、ライトレール、地下鉄、通勤列車、フェリー(スオメリンナ往復等)を運行しているのはこの会社です。
ヘルシンキからマリメッコ本社に行く際は主に地下鉄、ヘルシンキ市内を回る際はトラムやバスを使用するので、ヘルシンキではこのマークをどこかで見るはずです。

HSLの範囲はどこまで?

HSL交通局の運行エリアは4つに分かれています。ヘルシンキの中心地から同心円状にA,B,C,Dというように広がっています。

例として
Aゾーン:ヘルシンキ中央駅(Helsingin Päärautatieasema), ヘルシンキ大聖堂、イッタラ&アラビアデザインセンター
Bゾーン:マリメッコ本社
Cゾーン:バンター空港 等があります。

タンペレやトゥルクはヘルシンキにありません。つまりHSL範囲外になります。そちらへ列車で行く場合はVRでチケットを買います。ナーンタリ(ムーミンワールド)、ロバニエミ(サンタクロース村)へ列車で行く場合もVRです。

出発地と到着地がどのゾーンに入っているか確認

HSLアプリ、またはここから、出発地→到着地まで調べると、どのチケットが必要かわかります。

出発地から到着地に行くまでに通るゾーンを確認し、そのゾーンのチケットを買います。


例えば、
ヘルシンキ中央駅(Aゾーン)からマリメッコ本社(Bゾーン)→ABチケット
ヘルシンキ中央駅(Aゾーン)からバンター空港(Cゾーン)→ABCチケット
となります。

1つのゾーンの中で移動する際には、そのゾーンが含まれているチケットを買う必要があります。

Aゾーン内の移動→ABチケット
Bゾーン内の移動→ABチケットまたはBCチケットいずれか
Cゾーン内の移動→BCチケットまたはCDチケットいずれか となります。
※Dゾーン以外

有効時間内ならゾーン内の公共交通機関は乗り放題

有効時間内であれば、該当ゾーンのバス、トラム、ライトレール、地下鉄、通勤列車、フェリー(スオメンリンナ往復)をどれでも・何回でも乗り降りできます。

有効時間内にその乗り物に乗ってしまえば、乗車している間に有効時間が終了しても、その乗り物を降りるまで有効になります。

チケットの種類

シングルチケット(1回券)

有効時間であれば何回でも乗り降り可。ゾーンごとに有効時間が異なります。
AB・BC・D券は80分、ABC・CD券は90分、BCD券は100分、ABCD券は110分有効です。
例:シングルチケット(ABゾーン):80分 3.20€

券売機で購入した紙の1回券の有効時間はアプリなどから購入したものよりも10分延長されます。

デイチケット(1日間から13日間)

1日のうちで何回も乗り換えする、またはヘルシンキを数日かけて旅行するならば、連続した日程で乗り放題になるデイチケットがおすすめ。1日券から買えます。
例:デイチケットABゾーン:1日券(24時間) 10€

チケットの値段【2025年】

シングルチケット(1回券)

AB/BC/CD/DABC/BCDABCD
大人(18歳以上)3.20€4.40€4.80€
子供(7~17歳)1.60€2.20€2.40€

デイチケット(1日券から13日券まで)

AB/BC/CD/DABC/BCDABCD
大人 (1日券)10.00€12.00€13.00€
大人(2日~13日券)
1日券+日数分
+5.00€+6.00€+6.50€
7-17歳は大人料金の半額です。

7歳以下はチケットはいりません。無料です!

【重要】チケットの購入方法

上記の公共交通機関を使用する場合、乗り込む前に支払いを済ませなければいけない=チケットを持っていないといけません。

しかしHSLの公共交通機関では、運転手から現金やクレジットカードで直接チケットを買うことはできません

また、HSLの公式ホームページではルートや料金を確認することができますが、こちらもチケットを購入することはできません。

ダンナ
ダンナ

ならどこで買えんねん!

っとツッコミたくなりますが、

購入方法として最も便利なのはHSLアプリを利用することです。

アプリを使用しないで購入したい方は別記事へ→こちら

最も便利なチケット購入方法 HSLアプリをダウンロードしよう

HSLアプリ
https://www.hsl.fi/en/tickets-and-fares/hsl-app

上記でダウンロードできない場合はこちらからも試してみてください。

Apple Storeから
https://apps.apple.com/jp/app/hsl/id1340229182

Google Playから
https://play.google.com/store/apps/details?id=fi.hsl.app&hl=ja&gl=US

ダウンロードする際にデータ量がかかるので、日本にいる間にダウンロードをおすすめします。

またヨメはフィンランドに来た際に自分が持っていたクレジットカードがHSLアプリで使えず、ダンナのクレジットカードを使用して切符を購入していました。(なぜか楽天カードが使えませんでした)

可能ならば、事前に日本でクレジットカードを登録しておくといいかもしれません。

※HSLアプリではVISA、MasterCard、American Express が使用できます。JCBはフィンランド国内でほとんど使えないのでご注意ください。

※アカウント登録をする際、フィンランド国内のIPアドレスでないとエラーになってしまうという情報も見かけました。もし登録できない場合はフィンランド現地で再度トライしてみてください。

アプリでチケット購入

初めてアプリを開く際、データ保護や通知などに関するいくつかの質問に同意する必要があります。
遅くとも最初のチケットを購入する際には、アプリに名前や携帯電話、メールアドレスなどの連絡先を入力します。

ホーム画面です。

ホーム画面から下の”TICKETS”を押します。

購入したいチケットの種類を選びます。

各タブを開き、ゾーン、大人/子供、有効時間をいつから始めるか、支払い方法を選びます。
選択後”Go To payment”へ進みます。※写真は2024年のものなので価格が違います

このようにバーコートとゾーンが示された画面が出てくれば購入成功です!
※写真は定期券(season ticket)の例ですが、
シングルチケットやデイチケットの表記が違うだけであとは同様です。

友人や家族の分のシングルチケットやデイチケットを代表者のスマホ(アプリ)で買いたい場合

その際は、人数分のチケットを代表者が購入すればOKです。
つまり1台のスマホでチケットを2回購入すれば、代表者1人と同伴者1人分のチケットとして活用できます。
注意点:
購入したチケットを他のスマホに送ることはできません。
グループだと分かるように、一緒に行動している必要があります。

支払はクレジットカードがメイン

HSLアプリでも、券売機でも基本的にデビットカード、クレジットカード支払いが便利です。
(券売機で買う場合はチップ付属のカードで支払いができます)

券売機によってはコインや紙幣でも払えるようですが、数が限られます。
基本的にフィンランドはカード社会なのでクレジットカードを忘れずに。

ヨメ
ヨメ

フィンランドに1年住んで現金を使ったのは、友達と割り勘したときだけです。
現金は最低限あれば大丈夫です!

フィンランドの駅に改札はない

フィンランドの駅には改札がありません。
日本と大きく違うところなので戸惑うかもしれませんが、その分移動がスムーズにできるようになっています。

乗車方法:アプリで購入したチケットの場合

トラム、ライトレール、地下鉄、通勤列車、フェリーの場合:
購入したチケットを携帯し、乗り物に乗るだけです。
乗り物に乗っていると、たまにチケット確認係の人が来てチケットを持っているか尋ねてくるので、その際にチケットを見せればOKです。

有効なチケットを持たずに乗っていた場合、罰金を取られることがあります。(100€)
※スマホの充電が切れてチケットを表示できないことにならないよう注意です!

バスの場合:
バスが走ってきたら手を挙げてください。バスが停車します。
青色バスの場合(通常路線バス):一番前の扉から乗り込み、運転手にチケット画面を見せます。
オレンジ色のバス(幹線バス):チケットを運転手に見せる必要はなく、どの扉から入ってもOKです。(たまにチケット確認係の人が来てチケットを持っているか尋ねてくるので、その際にチケットを見せればOKです)
※バスはHSLの乗り物の中で一番癖ありなので以下の記事で詳しく説明しています。


地下鉄のプラットホーム前や、バス、トラム、通勤列車には、以下のようなカードリーダーがあります。
これはHSLカードやアプリ以外で購入したチケットを処理するものなので、アプリでチケットを購入した場合は無視してよいです。

アプリでチケットを買えない場合

一年前のヨメ
一年前のヨメ

いろいろやってみたけど、なんだかアプリでうまくチケットが買えないの!

という方もいらっしゃいますよね。私もそうでした。安心してください!

次のリンクでチケットを券売機から購入する説明をしています。

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