Yksi, kaksi, kolme, Saunaa! (ウクシ、カクシ、コルメ、サウナー!)
訳: 1, 2, 3, サウナー!
今、スウェーデンとフィンランドを中心に、一度聴いたら耳から離れないサウナソングが話題です。
この記事では曲の紹介をするとともに、①本場のサウナ文化と②フィンランドとスウェーデンの関係を深堀りしていきます。
2025年に見逃せないサウナソング
その名も「Bara Bada Bastu (バラバダバストゥ) 」
なぜ今話題になっているのか?
ヨーロッパには国別対抗の歌合戦「ユーロビジョン」という人気番組があります。
今年のスウェーデン代表が、コメディーバンド「KAJ (カイ)」による「Bara Bada Bastu」です。
百聞は一見に如かず。
何よりもまずは動画をご覧ください。
どうでしたか?
いかした三人組のおじさんが
「さぁサウナに入ろう」
「サウナですべての心配は消え去る」
「1, 2, 3, サウナー!」
ただひたすらにサウナを推しまくる、視覚的に訴えかけてくる分かりやすい曲です。言葉が分からなくても伝わる中毒性があります。
癖つよで絶妙にダサいのに耳から離れない「サウナァ~」。。。
私たちは二人はここ最近ずっと「ウクシ、カクシ、コルメ、サウナァ~」モードです。
この曲を現地のサウナで披露すれば盛り上がること間違いなしです。
ステージから分かる本場のサウナの雰囲気
後ほど詳しく紹介しますが、KAJのメンバーは皆フィンランド出身です。
そのため、フィンランドでの本場のサウナの雰囲気が良くわかるステージ作りがされています。
① サウナとソーセージ
動画の最初のシーンに映る巨大なソーセージ。
フィンランドではなぜかサウナにBBQはつきものです。
そして、BBQといえばフィンランド語で「マッカラ」と呼ばれる巨大なソーセージが定番です。
個人で所有しているサウナでは、熱したサウナストーンでマッカラを焼くこともあります。
グリルしたソーセージはマスタードを付けて食べるのがおすすめですよ。
フィンランドの国民食、マッカラについてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
② 薪割り
サウナストーンを熱するために、現在多くの家庭では電気式のものが普及しています。
*フィンランドのアパートでは各部屋にサウナがついていたり、住人用の共用サウナがあることが一般的です。
ただ、自然の中にあるサウナや大衆サウナではいまだに薪を燃料にすることが珍しくありません。
焚火式の場合、併設する薪小屋で斧を使って薪割りをし、火おこしから自分たちで行います。フィンランドでは当たり前な光景ですが、初めて見た時はびっくりしました。
動画の30秒付近から薪割りの様子が映っています。

③ ロウリュ
熱したサウナストーンに水をかけて蒸気を出すことをロウリュと言います。
専用のひしゃくとバケツは必需品です。
スーパーにはサウナ用品コーナーがあります。

サウナの温度とロウリュはお好みなのですが、
曲中では「100度のサウナで輝くオレたち」と歌っています。
フィンランドのサウナ小屋は狭く天井が低い場合が多いです。
100度に達するサウナでは、ロウリュの蒸気はとーーっても熱いです。
色白なフィンランド人がリンゴのようにまっかっかになるくらいです。
ちなみに私たちの好みは80度くらいです。
ステージではダンサーが演出上サウナハットをかぶっていますが
フィンランド人のサウナハット率は驚くほど低いです。
個人的な印象ですが
現地の方がサウナハットをかぶるのは耳がやけどしてしまうほどの場合か、もしくはサウナ愛が強い方が多いです。
ローカルな大衆サウナで見かけるサウナハット着用者は現地の常連さんであることも珍しくありません。もしかしたら面白い話が聞けるかもしれませんよ。
ヘルシンキにある超ローカルなサウナを紹介しているので気になる方はこちらからどうぞ~。
スウェーデン系フィンランド人という話題性
KAJはスウェーデン代表でフィンランド出身
なんだかややこしいですが、これには両国の歴史が大きくかかわっています。
フィンランドの公用語はフィンランド語・スウェーデン語です。
これはかつてフィンランドがスウェーデン統治下にあり政治的・文化的に非常に大きな影響を受けてきたことが関係しています。
スウェーデン語とフィンランド語は大きく異なる言語です。
スウェーデン語はどちらかというと英語やドイツ語に近い言語ですが、フィンランド語はやや独立したグループの言語です。
現在、スウェーデン語を母語とする市民はフィンランド人口の約5%ほどにすぎません。スウェーデン系フィンランド人はマイノリティーなのです。

スウェーデン語を母語とする人が多い地域は南西部の沿岸に集中しています。
画像引用元: Helsinki Times
ダンナの職場にはスウェーデン系フィンランド人の同僚が多くいます。
みんなKAJがスウェーデン代表で選ばれたことで盛り上がっていたので、感想を聞いてきました。
話をしてくれたのはフィンランド西部のVaasa (ヴァーサ) という街にルーツがあるEさん。Vaasaはフィンランドの中でも有数のスウェーデン系フィンランド人が多く住む町です。Eさんは家ではスウェーデン語で話していて、職場ではフィンランド語と英語を使っています。
そんなEさんが言っていたことを紹介します。
私たちのようなスウェーデン系フィンランド人はこの国ではマイノリティーであるにもかかわらず、特に都市圏では富裕層のようなレッテル貼りも感じることもある (スウェーデン系フィンランド人はかつての支配層と歴史的につながりがあるため)。
一方、お隣のスウェーデンから見たスウェーデン系フィンランド人は何となく素朴で、悪い言い方をすると田舎でダサいイメージを持たれることもある。自分たちのスウェーデン語には強い訛りがあるために、スウェーデン本国では「スウェーデン語がうまいね、どこで勉強したの?」と言われてしまうのが内輪では鉄板の自虐ネタ。何だか恥ずかしくてスウェーデン語が母語なのに英語で話してしまう人も多いのよ。
そんな板ばさみ的な状況を感じることもたまにあるの。
今回の曲は彼らの訛りがあるスウェーデン語に一部のフィンランド語を混ぜて、フィンランドの伝統文化サウナをスウェーデンの地で歌っていて、「これこそ私たちのアイデンティティーなの!」って感じですごく盛り上がったの。
この国でマイノリティーの私たちがヨーロッパ中で注目されることになって自分たちのアイデンティティーを誇りに思うよ。
フィンランドは建国100年ちょっとの新しい国ですが、実は複雑な歴史があり様々な文化的背景を持つ人々が暮らす国でもあります。
このブログでは、フィンランドのこういった知られざる一面もシェアしていけたらなと思います。
2025年はサウナソングで盛り上がろう
KAJのBara Bada Bastuはちょいダサなのに謎に中毒性があって濃い目のコンテンツでしたね。なんとなく日本人に馴染みやすいメロディーかな~とも思います。
フィンランドの歴史的背景を知れば、もっといろんな楽しみ方ができるなと思いました。
最後に、和訳Ver.を上げてくださっている方がいたので紹介します。
それでは、ウクシ、カクシ、コルメ、サウナァ~!

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